ゴルフGPSに表示されるグリーン前・中央・奥は、三つの狙い先ではありません。グリーンの前後幅を示し、ショートしてはいけない距離と、オーバーしてはいけない距離を決めるための基準です。
旗位置が分からない日は、中央距離だけで番手を選ぶより、前を越えるキャリーと奥を越えない最大距離を先に決める方が安全です。
前・中央・奥が示しているもの
前はグリーン手前側の登録点、中央はグリーン中心付近、奥は最も奥側の登録点までの距離です。端末やコースデータによって基準点の置き方は異なるため、数字を実際の旗位置そのものと見なさないでください。
たとえば前145、中央156、奥168ヤードなら、グリーンの前後幅は23ヤードあります。この幅が大きいほど、中央だけを見るより前後二つを見た方がクラブ選択の失敗を減らせます。
実例1:手前に池がある
表示が前148、中央158、奥170ヤード、池越えに必要なキャリーが145ヤードだとします。自分の7番アイアンが平均155ヤードでも、ミス時に140ヤードまで落ちるなら池を越える保証がありません。6番で160ヤード前後を狙い、奥170を越えにくい弾道を選ぶ方が合理的です。
ここで重要なのは平均飛距離ではなく、悪い当たりでも越えられるキャリーです。ピンが手前に見えても、池を越えることが第一条件になります。
実例2:奥がOBや急斜面
前132、中央143、奥151ヤードで、奥の先がすぐOBなら、145ヤードを超えるクラブはリスクが高くなります。ピンが奥に見えても、奥151を越えないクラブを選び、グリーン手前側へ乗せる判断がスコアを守ります。
打ち下ろしではキャリー後のランも増えやすいため、高低差表示の読み方を別に確認し、GPS中央距離だけでクラブを決めないようにします。
実例3:旗が見えない
ドッグレッグや打ち上げで旗が見えない場合、レーザーは直接狙えません。GPSで前・中央・奥を確認し、まず中央付近へ運ぶ番手を選びます。旗位置が分からないまま奥ピンを想定して大きく打つより、グリーン中央へ置いて長いパットを受け入れる方が大叩きを防ぎやすくなります。
この考え方はコースマネジメントの基本と同じで、最高の一打より次のミスを小さくする判断です。
レーザーで旗を測れたときも前後幅を残す
レーザー距離計で旗まで151ヤード、GPSで前145・奥168なら、旗の前には6ヤード、奥には17ヤードあります。この場合、少し大きいミスには余裕がありますが、ショートには余裕が少ないと分かります。
GenePro G1はGPSのコースマップとレーザー測距を一台で確認できます。二つの数字を競わせるのではなく、レーザーで旗、GPSで前後の安全幅を見る使い方に向きます。数字が不自然ならコースデータの更新状況も確認してください。
自分のキャリーを重ねる簡単メモ
| クラブ | 良い当たり | 通常 | ミス時 |
|---|---|---|---|
| 例:7I | 160 | 153 | 142 |
| 例:6I | 172 | 164 | 151 |
自分の数値を練習場やラウンド記録から作り、GPSの前・奥へ当てはめます。手前ハザードがある日はミス時のキャリー、奥が危険な日は良い当たりの最大値を基準にします。
地図を見やすくする端末条件
GeneSonic Goは3インチの全彩色タッチ画面で、グリーンやハザードを確認できるハンディGPSです。110gで約15時間動作する公式仕様のため、歩きながら前後幅を確認したい人に向きます。画面サイズだけでなく、グローブ着用時に必要な情報へ何回の操作で到達できるかを確認してください。
まとめ
グリーン前・中央・奥は、旗の代替ではなくミスの境界線です。前を越える最低キャリーと、奥を越えない最大距離へ変換すると、旗位置が分からない日でも番手を決められます。全体の仕組みはゴルフGPSナビの仕組みで確認してください。