ボールマークは、グリーンへ落ちた球の衝撃でできるへこみです。直し方の要点は、中心を下から持ち上げず、周囲の芝を中心へ寄せて表面を戻すこと。強く持ち上げると根を切り、見た目が平らでも回復しにくくなることがあります。
R&A規則13.1cでは、通常のボールマーク修復器具などを使い、合理的な方法でグリーンの損傷を元の状態に近づけることが認められています。プレーを不当に遅らせず、必要な範囲だけを直します。
まず自分のボールマークを見つける
球が落ちた方向から探す
ボールマークは球の停止位置の真下にあるとは限りません。球がグリーンへ落ちた位置と転がった方向を思い出し、着弾点付近を確認します。斜めに入った球は、芝が一方向へ押し出された細長い跡になることがあります。
自分のマークが見つからない場合は、パッティングラインを踏まないよう注意しながら周囲を探します。他人のプレーを遅らせてまで広範囲を探す必要はありません。
必要な道具
- 一爪または二爪のグリーンフォーク
- 代用する場合は通常のティー
- 仕上げに使うパターの底面
特殊な器具が必須ではありません。重要なのは、深く刺し過ぎず、中心をこじ上げない操作です。ナイフや鋭利な非ゴルフ用品など、グリーンを傷める物は使いません。
ボールマークを直す4手順
1. 外周へ浅く差す
へこみの中心ではなく、外周の健全な芝側へフォークを斜めに差します。深さは芝を動かせる必要最小限にします。
2. 外側から中心へ寄せる
手首を大きく返して持ち上げるのではなく、外周の芝を中心へ押し寄せるように動かします。球が斜めに入って芝が片側へ押し出されている場合は、押し出された方向から戻す意識を持ちます。
3. 周囲を数か所繰り返す
1か所から無理に戻さず、円周の複数箇所から少しずつ中心へ寄せます。穴が閉じたら、それ以上深く触りません。
4. 表面を軽く平らにする
最後にパターの底などで軽く押さえ、周囲と同じ高さへ整えます。強く踏みつけたり、何度も叩いたりする必要はありません。
やってはいけない直し方
- 中心へ差して下から持ち上げる:根を切り、土を露出させることがあります。
- 一方向だけ強くこじる:芝が裂け、表面が盛り上がります。
- 穴を広げる:フォークを深く何度も差すほど良いわけではありません。
- 天然の凹凸まで削る:規則上「損傷」に当たらない自然の不整を、自分に有利になるよう作り替えてはいけません。
正しく直せたかを確認する
確認点 | 良い状態 | やり直しが必要な兆候 |
|---|---|---|
高さ | 周囲とほぼ同じ | 中心が盛り上がる |
芝 | 穴が寄って閉じる | 根や土が露出する |
表面 | パターが通る程度に滑らか | 裂け目が広がる |
一度で完全に見えなくすることより、芝を傷めないことを優先します。
いつ直すか
グリーンへ到着して自分の球をマークした後、他の人のプレーを妨げないタイミングで直します。自分の番になってからフォークを探し始めないよう、取り出しやすい場所へ携帯しておきます。
USGAのコースケア解説も、周囲から芝を押し戻し、強くひねって損傷を広げない考え方を示しています。コースから別の手順が案内されている場合は、その指示を優先してください。
ディボットとの違い
ボールマークはグリーンの衝撃痕、ディボットは主にショットで芝を削った跡です。場所も修復方法も異なります。フェアウェイで芝片を戻すか目土するかはディボットの直し方で確認してください。
修復を進行の中へ組み込む方法はスロープレーを防ぐ行動、マナー全体の原則はゴルフマナー完全ガイドにまとめています。