ディボットは、ショットでクラブが芝を削ってできた跡です。正しい直し方は常に一つではありません。土が付いた芝片を戻せるか、ゴルフ場が目土を指定しているかを確認して処置を選びます。
R&A規則1.2は、ディボットを戻すことをコース保護の基本行動として挙げています。ただし、芝種や季節、管理方針で推奨方法が変わるため、カートの目土袋や当日の案内がある場合はそれを優先します。
最初に芝片の状態を見る
戻しやすい芝片
- 一枚にまとまっている
- 裏側に土が残っている
- 元の跡と形が合う
- 乾燥してばらばらになっていない
この状態なら、芝の向きと形を合わせて元の場所へ戻せる可能性があります。裏表や向きを無視して置くだけでは、表面が浮いて後続の球や芝刈り作業へ影響します。
目土を優先しやすい状態
- 芝片が細かく飛散している
- 土がほとんど付いていない
- 芝片が見つからない
- ゴルフ場が目土での修復を案内している
判断に迷う場合は自己流で大量の砂を入れず、コースの案内に従います。
芝片を戻す手順
- 飛んだ芝片を拾い、元の跡と形を合わせる
- 根や土が下、葉が上になる向きへ置く
- 周囲と同じ高さになるよう収める
- シューズで軽く押さえ、浮きや段差をなくす
強く蹴り込んだり、周囲の芝まで削ったりしません。元の位置が分からない細片を寄せ集めても安定しない場合は、目土の方が適切なことがあります。
目土の基本手順
入れ過ぎないことが重要
- コース指定の目土を使う
- 穴を埋める量を少しずつ入れる
- 靴底や目土袋の底で軽くならす
- 周囲の芝より盛り上がっていないか確認する
USGAのディボット修復解説は、目土が少な過ぎるとくぼみが残り、多過ぎると芝刈り機やプレー状態へ悪影響を与えると説明しています。目的は山を作ることではなく、周囲と同じ高さへ戻すことです。
ティーイングエリアでは指定方法を使う
パー3のティーイングエリアでは多くのディボットが集中します。目土箱や専用容器が置かれている場合は、その方法に従います。練習場のように同じ場所から何球も打ったり、空いている芝へ勝手に移動したりしません。
やってはいけない修復
- 砂を山盛りにする:後続の球のライや芝刈りへ影響します。
- 別の場所の芝を剥がす:損傷を増やします。
- プレー前に自分のライを改善する:コース保護とは別問題で、規則違反になり得ます。
- 全員が同じ跡に集まる:進行を止め、周囲の安全確認も薄くなります。
いつ直すか
ショット後、球の行方と前方の安全を確認してから、自分のディボットを短時間で修復します。同伴者が打つ位置の近くへ入らず、必要なら安全な人が目土を手伝います。修復のために前の組との間隔が大きく開く場合は、組内で役割を分けます。
ボールマークとは方法が違う
ディボットは主にフェアウェイやティーで芝を削った跡、ボールマークはグリーンへ球が落ちたへこみです。グリーンへ目土したり、ディボット跡をグリーンフォークでこじったりしません。グリーン上の処置はボールマークの正しい直し方を参照してください。
迷ったときの判断表
状態 | 優先行動 |
|---|---|
土付きの芝片が形を保つ | 向きを合わせて戻し、軽く押さえる |
芝片が細かい・見つからない | コース指定の目土を使う |
方法の掲示がある | 掲示を最優先する |
処置が分からない | スタッフまたは同伴者へ確認する |
修復をプレーの流れに組み込む方法はスロープレー対策、コース保護を含む全体原則はゴルフマナー完全ガイドで確認できます。自分のショット跡を短時間で整える習慣が、後続組の公平なライとコース品質を守ります。